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Vol.73 投資の情報を見極めることの大切さ

 今回は、リスク商品を使いこなすために重要なことであり、広い意味では、生きていくうえでも、その判断が求められる、情報を見極めることの重要性について考えていきたいと思います。

■やっぱり自分ありき

 以前、ある管理栄養士さんが、「健康番組で、何か特定の食材を取りあげると、自分が糖尿病であるにも関わらず、毎日食べ続けて、総カロリーがオーバーしてる人がやたら多いんですよ。」と嘆いていました。

 健康番組という情報ツールでは、ご存知のように、一部の番組で捏造という、作り手側のあってはならない事実が発覚しました。しかし、そのことを差し引いても、多くの場合、物事には、良い面と悪い面があって、そのことは、“自分にとってはプラスなのかマイナスなのか”を一歩引いて冷静に判断してみるといった姿勢が必要で、とかく注目される良い面だけをみて行動するのは危険だと認識しておく必要がありそうです。

 このことは、銘柄選びにも共通する話だと思います。

 ある推奨銘柄をみて、なぜその銘柄を推薦するのかという理由が、自分の中で納得できていないのに、「薦めていたから・・・」という理由だけで買い続けていくと、たぶん、自分の資産運用なのに、のちのち売りなどの投資判断がつかない、操縦不能なポートフォリオになってしまう可能性が高いと思います。運用成績についても、何度か利益を上げることができても、自分というものがないと、利益もつぎ込んで次々と売買をした結果、結局は損をしてしまうことになるでしょう。というのは、自分の投資判断をもたない運用の限界を実感としてわかるのが、損を抱えたときだからです。

 一見、無責任な話のように聞こえるかもしれません。でも、突き詰めれば、自分のことは自分しかわからないのです。銘柄を推薦する人は、おひとりおひとりの状況や投資期間、期待リターンなどがわからないなかで、選定した日の状況からみて、「割安に放置されている、こんな銘柄の存在を忘れてはいませんか・・・」「この会社には、新たに、こんな成長が期待できる収益の柱があるんですよ」などといった視点で、情報を発信することが多いのではないかと思うのです。

 ぜひ、「自分のポートフォリオに、今、必要?」という、ご自身の判断を踏まえて、名実ともにMyポートフォリオを作ってみてください。

 だからこそ、このブログでもみてきたように、銘柄選びには、自分の視点、自分の人生経験が活かせると思うのです。自分にとって有益な情報を取り入れながら、仕事や趣味などを通じて磨かれた、自分が人より詳しいことを掘り下げる努力が、株価の多少の乱高下にも動じないお気に入り銘柄との出会いにつながるはずです。次回は、株式投資につながる情報ツールをみていきたいと思います。

野尻美江子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ


2007-06-19 11:56  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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