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Vol.71 株は年初来高値を更新すると割高?

 今回は、年初来高値を更新してきたような、勢いのある銘柄への投資判断について、考えていきたいと思います。

■「安く買って高く売る」というけれど・・・

 よく、株式投資の基本は「安く買って高く売ること」と言われています。私自身も、媒体によっては、わかりやすさを最優先するために、誌面で凝縮に凝縮を重ねた結果、株式投資の基本は「安く買って高く売ること」と簡潔に表現することがあります。でも、株式投資の世界がそれほど単純ではないことを、このブログをご覧のみなさんならよくご存知だと思います。

 そこには、大切な前提条件があって、時代のニーズを見据え、さまざまな角度から調べた、その会社の潜在能力+実態が、“脈あり”なのかどうかが必要です。

 どんなに安くても、回復の兆しも見えない問題を抱えていたり、もはや役目を終えたビジネスモデルに執着している会社に魅力などまったくないからです。単に、株価の推移だけをみて投資機会を図ろうとすると、買い物と同じで、「安かろう・・・悪かろう・・・」といった銘柄をつかんでしまう可能性が高まります。
 
 だから本当は、

『大切なのは“中身”であって、本来の価値からいえば、そのような価格に成り得ないような中身のある銘柄を、安く買うことによって、のちのち多くの投資家の支持をうけて、年単位などの時間をかけながら、市場が会社の価値を正しく評価したと判断できたときの高くなったところで売ること』

 と表現するべきなのです。

 同時に、ここからひとつの考え方がみえてきます。

 「今、投資をするべきか」の判断基準を、価格(株価)ではなく、会社の中身に置くことによって、年初来高値を更新していても、上場来高値を更新していても、買える銘柄は存在するということです。買い物でいうと、「安かろう・・・悪かろう・・・」とは逆で、「たとえ、高くても買いたいもの」といった存在です。

 ちなみに、上場来高値を更新したということは、その銘柄を持ち続けている人は、誰ひとりとして損をしていないということ。そして、例えるなら、“実績のあるIPO銘柄”ともいえる、青天井の状態にあるわけです。

 次回は、“出遅れ銘柄はお得か”という視点で、判断基準を考えていきたいと思います。

野尻美江子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ


2007-06-05 11:15  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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