Vol.5 株を始めた人は投資信託をこう使おう!
今回は、資産運用を幅広く考えていくために、個別銘柄に投資する人にとっての投資信託についてみていきましょう。
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を1つの基金(ファンド)にまとめて、運用の専門家が株式や債券などに適宜配分しながら運用した成果を投資家に還元するしくみの金融商品です。もっと簡単に言うと、「みんなで出し合ったお金で株式や債券を共同購入し、その売買で得た資金を出資した割合に応じて分けましょう!」ということです。
株式投資を始めてみて、「10万円以下で買える銘柄もあるけれど、買いたいと思う銘柄は100万円近いものばかり…」とか、「1~2銘柄買ってみたけれど、他にも気になる銘柄があって資金がいくらあっても足りない」と思っている人も多いのではないでしょうか。そんな時は、やみくもに自己資金を追加するのではなく、投資信託の利用を検討してみましょう!なぜなら、以下にメリットとデメリットをまとめたように、わずか1万円で気になる銘柄のすべてに投資できるかもしれないのが投資信託だからです。
投資信託のメリット
・1万円(なかには1円)という小口資金で投資ができる
・株式や債券など幅広い商品に分散投資することができる
・専門家がさまざまな調査・分析を行い、運用してくれる
・海外など個人にはリサーチが難しい市場へも投資ができる など
投資信託のデメリット
・株式と同様に元本が保証されていない
・専門家に運用を任せるため、保有している間ずっと手数料が掛かる
・海外に投資するファンドの場合、価格変動に加えて為替リスクを被ることがある など
“自分ではフォローできない部分”を任せてみるという発想から、なが~い目で運用成績をみてあげることが大切です。個別銘柄は短期で結果を出せることもありますが、投資信託は長距離ランナーに似ていて、中長期でみてあげないと本来の力を発揮できないのです。
“自分ではフォローできない部分”を海外だと考える人は、日本株の選定・リサーチなどは自分で行いながら「株式投資」を続けて、同時に、ファンドマネジャーを中心に複数のプロが世界のマーケットをフィールドに運用してくれるタイプの「投資信託」を組み合わせることで、余裕資金の投資先を分散することができます。
一方、「“自分ではフォローできない部分”には日本株も入る、特に新興市場などはプロの力を借りたい」と思う人は、余裕資金を投資信託重視で配分してみてもいいでしょう。
但し、投資信託といえども、購入・売却するタイミングや商品選びは自分で行わなければいけません。次回は、そのあたりをみていきましょう。
1.“投資信託”という金融商品を知ろう!
わずか1万円で気になる銘柄のすべてに
投資できるかもしれないのが投資信託です。
2.投資信託の上手な使い方
“自分ではフォローできない部分”を補ってもらおう。
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